FIRE(セミリタイア)生活でのメリットとデメリットを書いていきます。
今回はメリットのお話です。
デメリットは今のところあまり感じておりませんので、あったらまた書きます。
メリット
①【人間関係的自由】
自分と関わる人をこちらから選別できる
私の個人的な意見としては、このメリットが一番大きいと思います。
サラリーマンをしている以上、
同じ会社の社長や上司、部下、取引先、お客さんなど
色々な人と関わらざるを得ません。
そこには最初から立場が強い、弱いがあり、
最初から逆らえない、反論できない、
最悪の場合、白でも黒になるなど高い壁が立ちはだかっているのです。
人と関わることが大好きで、どんな人とでも仲良く接することができる、
対人コミュニケーション特殊スキルがある人以外は、
この部分で悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
いわゆる「人間関係」というやつです。
本屋さんに行くと、
この「人間関係」をなんとか良好にしようとアドバイスする多くの本があり、
それを読んだところで解決できないとは分かっていても、
まるで藁をもつかむ思いでその本を手に取るのです。
もちろん根本的に解決できる確率は非常に低いと思います。
どんなに優良な会社に入ったとしても、
自分の配属された部署の人間関係が悪ければ、
その仕事自体が嫌になって辞める人も多いでしょう。
それはほとんどの場合、こちらからの選択は不可能です。
上司は選ぶことができないのです。そうなると運任せになります。
運の要素が非常に強い=ギャンブルなのです。
私はギャンブルは嫌いでやりません。
投資はギャンブルではありません。
自分の人生を運否天賦にするなんてフェアではないと思います。
katsusandokatsu.hatenablog.com
自分と合う人とだけ付き合えばいいですし、
投資家としては私がお客の立場で、
相手が商品を勧める営業という構図がほとんどです。
お客として偉そうにするつもりはありませんが、
少なくとも立場の強弱はなく、対等な立場で取引ができます。
(これが本来の姿で、日本の接客業は異常だと思います。)
一言でいうなら、嫌な人と絡まなくて良いのです。
これは、私のような他人とあまり絡みたくない人種にとっては、
圧倒的なアドバンテージです。
このためにセミリタイアを目指したと言っても過言ではありません。
給料が低くなってもいいから、
人間関係の良い会社で働きたい人が多いのではないのでしょうか?
つまり経済的自由になると、
人間関係でのストレスはほぼなくなります。
②【時間的自由】
無駄な時間を使わなくて良い
「時は金なり」、「タイムイズマネー」と言いますが、
まさに時間は貴重です。
どんなにお金を払っても、
この人生の1秒1秒は決して戻ってこないのです。
私の意見としては、ズバリ、無駄な時間=通勤時間です。
これから会社に長い時間拘束されるというのに、その前にまた時間を使って、
会社に指定された労働場所に自ら行かないといけないのです。
帰りも同様です。
私はサラリーマン時代、毎朝、満員電車に乗るだけでストレスを感じていました。
正確に言うと、満員電車によりイライラしている人たちを見ることがストレスでした。
横入りしてくるおじさん、おばさん、何が何でも座るマン、
人の前で咳やくしゃみをする人、大声で話す空気が読めない人、
それを見てイラつく人、まさに地獄絵図でした。
私は名古屋市在住ですので、
名古屋でこれなら東京・大阪はもっとストレスになっている事でしょう。
コロナの影響で多少リモートでの作業が推進されましたが、
ほとんどの企業は従来の労働場所に集合方式でこれはなかなか変わらないと思います。
実は勤務の時間でも無駄な時間を費やしている人も多いのではないでしょうか?
通勤しなくて良いことは心身を穏やかにすると思います。
次に、時間的自由のお話です。
FIRE生活は基本的に時間に縛られない生活がおくれます。
何時に起きても構いませんし、思い立って急に1泊旅行に行くことだってできます。
(実際には東証が始まる時間までには起きてトレードできる準備をしていますが。)
投資家ですが株価を一切見ないで、1日休養として雑誌や本を読む日もあります。
つまり何をいつしても自由で、
自分の気が向いたときにやりたい事をすれば良いのです。
「ああ、暇だなあ。何かやることないかなあ、、」
なんてぼんやり考えることもあります。
これを幸せと思えるのか、苦痛と思うのかはその人次第です。
皆さんは投資関連の有名な話「メキシコの漁師」というお話をご存じでしょうか?
メキシコの海岸沿いの小さな村に、
MBAをもつアメリカのコンサルタントが訪れた。
ある漁師の船を見ると活きのいい魚が獲れている。
コンサルタントは聞いた。
「いい魚ですね。漁にはどのくらいの時間かかるのですか?」
「そうだな、数時間ってとこだな。」
「まだ日は高いのに、こんなに早く帰ってどうするのですか?」
「妻とのんびりするよ。一緒にシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しみ、それで、寝ちまうよ。」
それを聞いてコンサルタントはさらに質問をした。
「なぜもう少し頑張って漁をしないのですか?」
漁師は聞き返した。「どうして?」と。
「もっと漁をすれば、もっと魚が釣れる。それを売れば、もっと多くの金が手に入り、大きな船が買える。そしたら人を雇って、もっと大きな利益がでる。」
「それで?」と漁師は聴く。
コンサルタントは答える。
「次は都市のレストランに直接納入しよう。さらに大きな利益がうまれる。そうしたら、この小さな村から出て、メキシコシティに行く。その後はニューヨークに行って、企業組織を運営すればいいんだよ。」
「そのあとはどうするんだ?」漁師はさらに聞いた。
コンサルタントは満面の笑みでこう答えた。「そこからが最高だ。企業をIPOさせて巨万の富を手に入れるんだ。」
「巨万の富か。それで、そのあとはどうするんだい?」と漁師は最後に質問した。
「そしたら悠々とリタイアさ。小さな海辺の町に引っ越し、家族とのんびりシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しむ。のんびりした生活を送れるのさ。」漁師はため息をつき、やれやれ、という顔で一言を付け加えた。
「・・・・そんな生活なら、もう手に入れているじゃないか。」
皆さんはどう思われますか?
価値観は人それぞれですが、私はセミリタイアできてとても幸せだと感じています。
暇を楽しむ生活というのは贅沢な時間の使い方だと思います。
③【経済的自由】
お金は新しい景色を見せてくれる
上の図は野村総合研究所が推計した日本の金融資産の階層別世帯数です。
私の現在は、準富裕層にあたり、上位8.36%以内に入っていることになります。
自分が日本の上位10%以内に入っている現実は嬉しいと同時に、
信じられない思いもあり、達成感を感じております。
(今後の目標は超富裕層に入ることです)
まとまったお金を得られると、
今までとは違う新しいステージに上がることができます。
例えば、デパートでは外商カードの勧誘があり、
担当外商員が買い物のアシスタントをしてくれたり、
特別な招待会に呼ばれたり、色々な手配や商品をお届けしてくれたりもします。
外商員さん経由でお願いすると、
普段店頭にない商品を手配してくれたりすることもあります。
外商経由で高級マンションの先行モデルルーム見学会なんていうのもあります。
証券会社では対面営業の店頭口座になり、景色の良い個室で商談します。
千万単位で商品を購入すると、支店長が直々に挨拶に来てくれたり、
担当者によりますが頻繁に付き合うことで、
良い話や商品を持ってきてくれる場合もあります。
銀行でも担当者が付き、
普段は知らなかった奥の通路から個室で手続きをすることもあります。
他にもいろいろありますが、
普通のサラリーマンでは知り得なかった待遇やサービスが受けられるのです。
お金を得ることで、今まで見られなかった景色を見ることができました。
逆に言えば、万が一、お金が無くなる事態になれば、
これらのサービスは受けられなくなります。
なので、重要視はしていませんし、浮かれて買い物しまくることも無いです。
冷静に現在の資産を守り、増やしていく事が何よりも重要です。
以上、FIRE生活の主なメリットでした。
他にもメリットはたくさんありますが、まとめると、
FIREを達成すると、人、時間、お金に対しての自由度が増えるということです。
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FIREを目指している方も多いと思いますが、達成することは簡単ではないと思います。
ただ、達成した時の喜びと達成感は素晴らしい経験となりますので頑張ってください。
応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。