今回、私かつさんどの地元である名古屋発の不動産クラウドファンディング、
「TSON FUNDING」を運営する株式会社TSONさんにインタビュー取材をさせていただきました。
地元の事業者にインタビュー取材の第二弾となります。
第一弾の記事はこちら ↓ ↓
katsusandokatsu.hatenablog.com
目次
- Q 代表取締役の荒木 健次さんの経歴を教えてください
- Q 株式会社TSONは東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場していますが、東京プロマーケットとはどのような市場でしょうか?
- Q TSON FUNDINGを担当する社員数と主要資格保有者数を教えてください
- Q 不動産クラウドファンディング参入のきっかけを教えてください
- Q TSON FUNDINGの「強み」を教えてください
- Q TSON FUNDINGの「弱み」があれば教えてください
- Q 現在のファンドは想定利回りが6.7%ですが、他社よりも高い利回りのファンドを出せる理由はありますか?また、今後もこの水準の想定利回りでファンドを募集する予定ですか?
- Q 今後、東海地方の不動産市況(賃貸・分譲)についてどのように思われますか?
- Q 最後にTSON FUNDINGに興味を持つ投資家にメッセージをお願いいたします。
- ◇取材の感想
Q 代表取締役の荒木 健次さんの経歴を教えてください
1989年4月 東新住建株式会社入社
2010年4月 株式会社トス企画(現 株式会社TSON)入社
2012年9月 当社取締役就任
2020年9月 当社代表取締役就任
Q 株式会社TSONは東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場していますが、東京プロマーケットとはどのような市場でしょうか?
東証プロマーケットは、他の東証市場に比べていくつかの審査基準のハードルが下げられ、上場しやすい市場となっております。
広く資金調達の機会を得られ、上場メリットが受けられる市場です。
運営自体は東京証券取引所が行っております。
TSONは2015年3月より東証プロマーケットに上場しております。
より詳しい説明は、東証のホームページをご覧ください。
Q TSON FUNDINGを担当する社員数と主要資格保有者数を教えてください
4名
○宅地建物取引主任者2名
○公認 不動産コンサルティングマスター1名
○行政書士1名
Q 不動産クラウドファンディング参入のきっかけを教えてください
元々弊社は、クラウドファンディグ事業開始の8ヶ月前より書面型のファンドを運営しておりました。
・書面型のファンドを運用する中で、お客様よりクラウドファンディングのご要望が多くあったこと
・1口の金額を小さく出来ることで書面と比べて幅広い年齢層のお客様に弊社のサービスを利用いただけるようになること
上記の2点がきっかけです。
Q TSON FUNDINGの「強み」を教えてください
当社独自の不動産AI「勝率一番」を使った物件選定によりファンドに向いた優良な物件を選定しています。
分譲戸建て400万件、賃貸住宅6000万件の実売データよりワンクリックで勝率や各エリア平均を計算したり、データの地図プロットなど様々な機能があります。
このシステムの販売も行っており、分譲住宅会社、アパート建築会社、不動産鑑定事務所、ケーブルテレビ等にご利用いただいております。
勝率一番のHP
また弊社の住宅市場分析は大手新聞社からも定期的に取材を受け、記事として採用されており信頼性があります。
定期借地権を使ったファンドを多く出している点も強みとなります。
50年間定期借地できる優良な土地を見つけて事業化することで効率の良い運用が可能となっています。
新築の戸建て・新築の賃貸住宅が投資対象であることです。
Q TSON FUNDINGの「弱み」があれば教えてください
償還実績がまだないことです。
しかしながら弊社はクラウドファンディングを開始する8ヶ月前より書面でのファンド運用を行ってきました。
ファンド自体は同じもので、募集をWEBで行うか、書面で行うかの違いとなります。
書面型のファンドはちょうど1年経ち、償還を迎えてきており、償還実績は4ファンド、7月末時点で8ファンド償還の予定です。
すべてのファンドで想定利回り通りの配当を償還しております。
元本割れはございません。
Q 現在のファンドは想定利回りが6.7%ですが、他社よりも高い利回りのファンドを出せる理由はありますか?また、今後もこの水準の想定利回りでファンドを募集する予定ですか?
「強み」の部分でも触れましたが、ほとんどのファンドが定期借地権を利用したファンドであるためです。
土地購入費がかからないため、建物代だけでの事業となりますので、少額の募集で事業運営することで多くのリターンをお返しできます。
また定期借地権の投資対象物件を東京周辺・愛知周辺に絞って供給し続けられることも強みです。
所有権の投資対象物件もいくつかございますが、6.7%の利回りを出せる物件に対象を絞ってファンド化しております。
今後もこの水準の想定利回りでの募集を予定しておりますが、市況や仕入れ状況により変動する場合もございます。
Q 今後、東海地方の不動産市況(賃貸・分譲)についてどのように思われますか?
コロナショック後、東京都心部では立地ブランド・利便性以外にも「暮らしやすさ」をもとめて郊外に住む傾向がでてきております。
東京エリアとは逆に東海地方は元々、人口密度がそれほど高くないため「利便性」と「暮らしやすさ」を同時に追求できる環境になっており、名古屋駅・栄エリアなどの都心部や地方の主要都市の近辺などに住宅を持つ動きがみられます。
また個人向けの新築賃貸住宅の入居率は安定して推移しています。
こうした動きから東海地方の不動産市況は、利便性が高く暮らしやすいエリアでは、賃貸・分譲ともに今後も一定の底堅い需要があると考えております。
Q 最後にTSON FUNDINGに興味を持つ投資家にメッセージをお願いいたします。
不動産ファンド事業を開始し1年2ヶ月が経ちましたが、おかげさまで運用総額が12億円を超えました。
また調達額も9.9億円に達しております。
今後は、さらにファンド事業を深化させ、新たな商品も企画しておりますので今後ともTSON FUNDINGを何卒よろしくお願い申し上げます。
◇取材の感想
お忙しいところインタビューに応じていただき、ありがとうございました。
今回のインタビューで初めて知ることができた点、理解が深まった点がありました。
それは、
・元々書面型でのファンド運営をしており償還実績もあること
・独自のAI「勝率一番」によるファンド物件の選定
・定借権を利用したファンドによる想定利回りの高さ
です。
特に、過去に正常な償還実績がある事はソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングにおいては投資判断の際に重要な要因になると私は考えます。
TSONは東証プロマーケットに上場しており、機関投資家のみが参加できる市場ではありますが、上場企業が運営している点は安心材料と言えます。
また、物件の運用期間中や売却時に損失が発生た場合でも「優先劣後システム」があるため、劣後出資割合までの損失であれば、投資家に損失が出ることはありません。
ファンドには魅力があると思いつつも、その情報の少なさから投資には至っていませんでしたが、今回の取材を通して新たな発見があり、今後ファンド募集があった際は投資対象として検討したい事業者のひとつだと感じました。
TSON FUNDING公式HPはこちら ↓ ↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※投資判断はご自身で行ってくださいますようお願い申し上げます。
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